熱力学など、勉強ログ

主に熱力学。授業内容というよりは勉強の疑問と解決のログを目指します

2016-01-01から1年間の記事一覧

加工硬化メモ

塑性域の変形において応力ひずみ曲線は右上に伸びていきます つまり、ひずみを増加させるために必要な応力もまたどんどん増えていくということで、ひずみの増加に伴い(塑性変形の進行に伴い)変形に必要な応力が増加する この現象が「硬くなる」、加工硬化の…

van't Hoffの式の導出と使い方

van't Hoffの式はTと平衡定数Kの関係に着目した関係式のようです 導出 平衡状態でΔG=0とすると また より この式をvan't Hoffの式と呼びます導出過程については次のサイトが詳しく解説してあったので、メモとして貼っておきます www.yakugaku-tik.com 使い方…

Clausius-Clapeyronの式の導出など

Clausius-Clapeyronの式は次のように表されます Clausius-Clapeyronの式の導出 αβの2相の平衡を考えます 温度、圧力が と変化するときも上のイコールが成り立つとすると Taylor展開して2次以下の微小項を切り捨てると 差分をとると ここでdG=VdP-SdTより(ル…

texで標準Gibbsエネルギーの丸を書く

はてな記法の(←書いてみたかった)で標準ギブス自由エネルギーを書こうと思った時に、丸をどうやって書けばよいか知らなかったので、メモとして書いておきますそもそも授業での日本語の読み方が「デルターGまる」だったのでなんやねんと思っていましたはてな…

反応は自発的に進行するか(Ellingham Diagram)

ある温度で反応は自発的に進行するかなど、 反応が進行するか否かについて問われることがあります基本的には、ならば自発的に進行するととらえるとよいようです Ellingham Diagramなど、既存のデータ集を用いて判定する場合 Ellingham Diagramは、酸化反応の…

エントロピー変化を求める

エントロピー変化についてまだ書いていなかったので、簡単にまとめたいと思います 結論から言うと で計算できるのですが、導出までちゃんと書こうと思うと少し詰まってしまいました 僕が苦手な可逆過程、不可逆過程について理解しなければならないようですま…

相転移におけるエンタルピー、エントロピーの変化

相転移における熱力学関数の変化ということで、エンタルピーやエントロピーの変化についてまとめたいと思いますギブスの自由エネルギーGは全微分の形で すなわち と定義されますまた相転移においてが成り立ちますゆえにでは したがってエントロピーの変化は…

エンタルピー変化を求める(反応熱を求める)

反応熱=エンタルピー変化です比熱が与えられたときにエンタルピー変化を求める問題比熱は大抵の場合、定圧比熱の形で温度の関数として与えられるようです定圧比熱は一定圧力の下で測定した比熱なので、次の式で定義されますしたがってエンタルピー変化は、積…