Clausius-Clapeyronの式の導出など
Clausius-Clapeyronの式は次のように表されます
- Clausius-Clapeyronの式の導出
αβの2相の平衡を考えます
温度、圧力が
と変化するときも上のイコールが成り立つとすると
Taylor展開して2次以下の微小項を切り捨てると
差分をとると
ここでdG=VdP-SdTより(ルジャンドル変換)
を上式に代入すると
さらに相転移のエントロピー変化はで書けば
先ほどの式に代入してようやく
が導かれることになります
それでは、実際の問題でどのように用いられるのか見ていきたいと思います
- 例:1atm下での水の沸点は373K,蒸発熱は2260J/gです。353K(80℃)における水蒸気圧はいくらになるでしょうか
- 理論:気液平衡でClausius-Clapeyronの式を使う
気液平衡ではとしてよく
Clausius-Clapeyronの式にを用いると
がTに依らないとしてTで不定積分すると
(Cは積分定数)
またT1からT2まで積分したときは
今回はこの式を使います
与えられた条件から373Kで1atmであり、蒸発熱が今回考える353K-373Kにおいて変化しないとすると
atm